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執筆者の写真佐藤たつ

大学移転を見据えたあらたなまちづくりの軸【202312一般質問】

2023年12月定例会の一般質問についてです。


読み原稿(予定)


 議長の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問いたします。今日は、北海道医療大学移転を見据えた当別のあらたなまちづくりの軸について、民間事業者と連携した当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業についての2点についてお尋ねいたします。


北海道医療大学移転を見据えた当別のあらたなまちづくりの軸


 はじめに、北海道医療大学移転を見据えた当別のあらたなまちづくりの軸についてお尋ねします。

 町長の行政報告や各議員の一般質問でも議論されてきましたが、5年後の2028年春に北海道医療大学が町外へ移転することが見込まれています。北海道医療大学の移転は、当別、特に本町地区の経済や地域社会の根底を揺さぶる大きな変化です。現状の地域社会にとって大きな負の影響があり、それに対して応急的な対応が必要です。


 同時に、変革の機会がやってきたともいえます。この変化を乗り越え、どのような地域社会をつくっていくのか。それは私たち町民が自ら考え、行動していく結果として見えてくるものです。この機会を、有意義なものとするために、様々な価値観・生き方を背景にした多様な町民による、私たちのまちをどうデザインするのかという議論が大切なのです。


 そして、地域社会の事務局である当別町の最も重要な役割は、その町民の動きを支えることです。そのためは、北海道医療大学の移転を変革の契機としてとらえ、町民と当別町が主導する新たなまちづくりの軸を定めることが重要です。


 そこで、4点お尋ねいたします。


  1. 新たなまちづくりの軸を策定するにあたって、町内の経済循環や、地域社会の担い手であり子どもたちの身近なロールモデルであった大学生が地域で果たしてきた役割をいかに代替するかなど、地域経済・地域社会に着目した町民の幸福追求が主たる目的で、大学施設の利活用はそのための手段の1つであると考えますが、当別町としてどうお考えでしょうか。

  2. 大学移転や、敷地売却先は学校法人が権限を持っています。当別町や町民が意思決定に関与できない一つの組織に依存することのリスクが、今回の大学移転により明らかになりました。今後のまちづくりを考えるにあたって、大型の企業誘致のような1つの組織にたよる手法ではなく、当別町と町民が主導できるまちづくりをすすめることが重要であると考えますが、当別町としてどうお考えでしょうか。

  3. 当別の新たなまちづくりの軸について、自ら考えようという様々な動きが町内ではじまっています。当別町として新たなまちづくりの軸を検討していくにあたっては、町内の様々な動きと歩調をあわせて、町民を巻き込んだ合意形成が重要であると考えますが、当別町としてどうお考えでしょうか。。

  4. 大学施設の利活用については、民間同士の取引であり当別町が直接関与できるものではありません。しかし、まちづくりの軸や金沢地区の良好な環境を維持するなどの視点から、当別町として一定の関わりをもつ必要があります。町税である固定資産税の減免や特定用途制限地域の指定など、当別町として取りうる手法を検討していく必要があると考えますが、当別町としてどうお考えでしょうか。


民間事業者と連携した当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業


 次に、民間事業者と連携した当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業についてお尋ねいたします。


 当別駅南側に、マンションやホテル、商業施設が複合化される民間ビルを建設する計画があったことから、このビルを利便性の高い交流拠点としてにぎわいの創出をはかるために、ふくろう図書館の移転整備とポッポ公園整備などを行う、当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業が検討されています。


 都市構造再編集中支援事業は、立地適正化計画に基づき、地方公共団体や民間事業者等が行う都市機能や居住環境の向上に資する公共公益施設の誘導・整備、防災力強化、災害からの復興、居住の誘導の取組等に対し、集中的な支援を行い、各都市が持続可能で強靱な都市構造へ再編を図ることを目的とする事業で、都市機能誘導区域内の事業は事業費の半分を国が負担します。


 しかし、北海道医療大学の移転に伴う町内への影響を見極めるため、当該事業者がこの民間ビル計画を見直しているとの新聞報道が10月14日にありました。


 また、民間ビルへのふくろう図書館の移転は、当別町新庁舎建設とも関連する事業ですが、新庁舎建設検討委員会の議論の推移をみますと、新庁舎建設も当初予定より時期が遅れる公算が高まっています。


 そこで、民間事業者と連携した当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業の今後の見通しを伺います。


  1. 現在の、当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業の検討状況をお知らせください。

  2. 民間事業者との連携に当たっては、引き続き進めるにせよ、見直すにせよ当別町としての方向性を速やかに示すことが必要ではないか考えますが、当別町としてどうお考えでしょうか。

  3. 当別駅周辺の人の流れや交流活性化を促すために、まずは本事業の推進を軸としつつも、より効果的な手法がある場合は、本事業のみにこだわることなく国の他の制度の活用も含め幅広く選択肢を検討することも必要ではないか考えますが、当別町としてどうお考えでしょうか。


以上、1回目の質問をおわります。



構成表





関連答弁

 12月8日に島田議員が、当別駅南口地区都市構造再編集中支援事業について一般質問をされました。関連する内容ですので、質疑応答を参考までにご紹介します。youtubeの自動字幕+CHATGPTによる整形です。誤字脱字がありますが、ご了承ください。


質問

 複合ビル建設白紙報道を受け、町は建築主にそのことを確認してどうだったのか。場合によっては、町は図書館の移転建設について根本的に再検討することにならないのか。それとも白紙報道前に、町はこの件で協議していたのか。


答弁

 当別駅前複合ビル建設についてのご質問であります。民間事業者とは計画当初より対話を続けてきておりまして、今回の北海道医療大学の移転を受けて、施設内容について見直しは行うが、新聞報道の見出しにあったような建設計画ではないことを確認をさせていただいております。建設計画にありました学生向け賃貸マンションの併設は、北海道医療大学の移転方針を踏まえますと、見直しが行われることはないと判断をしておりますが、民間ビルの建設を取りやめたわけではなく、図書館としての公共スペース活用の考え方は変わっておりません

 いずれにいたしましても、民間事業者による建設規模や時期を含めた建設計画の見直し検討がすでに進められておりますので、駅周辺の賑い作りや自弁性の向上に効果的な事業となるよう連携を深めていきたいと考えております。


再質問

 建設自体をやめたわけではなく、引き続き検討していくというような答弁だったと思います。これは、街中の賑わい創出など、様々な問題を含めた国の補助メニューを利用した整備事業として聞いていました。都市構造の再編集や中支援授業などの事業名であったり、様々な形で聞かれているかもしれませんが、今回の計画の変更によって国からの支援などの見直しや、場合によっては対象にならない可能性があると心配しています。

 そのため、私は町として、一度抜本的に見直すべきだと思います。先ほどは引き続きと言われましたが、これをこのまま進めるといつ完成するかも分からない状況で、期限を切っての協議や、国が認めない場合の計画の進行についての質問をしたいと思います。


再答弁

 複合ビル建設につきましての再質問にお答えします。今、業者とは引き続き建設をするという前提に立って協議をさせていただいています。ただ、先ほどの答弁で申しましたように、医療大学が移設をするということになりまして、予定していた計画が変更になっているという状況であります。

 そこの結果を今待っているという状況です。国に対する補助の申請などにつきましても、それがまとまり次第行えるという前提は変わっていませんので、ご心配いただいている部分につきましては、当たらないのかという風に思っております。


再々質問

 そもそも、この複合ビルを見直すということは、医療大学の移転計画が発表されたことによります。この事業自体がどうなるかも実際わからないわけです。行政側としては、規模を縮小してでもできるのではないかという考えが建主側に検討されています。それとは別に、町としてどういうスケジュール感を持っているのか、その場所で本当に建設するのが良いのかという規模を考慮した上での検討が必要です。図書館だけでなく、町民の利用スペースなども想定しており、町としては全体を一から再検討すべきではないかと考えています。その点についてもう一度答弁していただきたいです。


再々答弁

 元々この事業につきましては、既存の図書館が老朽化をしてきているという現状と、コンパクトな街づくりをいかに進めていくか、効率のいい行政運営をするために、駅周辺に人をどう集約していくか、賑わいをどう作っていくかといった目的で、民間の事業者と共同で事業を進めるという目的でありました。

 今回の庁舎の検討も、現状を踏まえて、方向性の修正がされてきています。図書館が老朽化したからといって、町が単独で建てるとなりますと、費用的にも大きな財源的な問題が出てくると思います。そういった意味では、現時点で民間の事業者の基本的な考え方が変わらない限り、町としては一緒に当初の目的を達成していくという方向で望みたいと思っております。

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